アトピー性皮膚炎の治療は早めに
肌疾患の中でも特によく知られているのがアトピー性皮膚炎で、日本でも非常にたくさんの人が悩まされています。
症状は人によって異なり、それほど重症ではない人だとたまに皮膚科へ行って診てもらう程度で日常生活にさほど大きな支障がない場合もありますが、重症になってくると常時薬が手放せなくなります季節の変わり目など肌がストレスを感じやすいときになると、かゆみが強くなったりします。
またアトピー性皮膚炎のやっかいなところは、ついこの前まで全然かゆみがなかったのに急に強いかゆみが襲ってくるところです。
そのかゆみは我慢できず夜も眠れない…というものもめずらしくありませんから、精神的なストレスも強くなり、中には鬱状態になってしまう患者さんも少なくありません。
したがってアトピー性皮膚炎は早めに治療に着手することが重要ですし、それができるかどうかでその後の展開が大きく変わってくると言ってもいいでしょう。
アトピー性皮膚炎の薬について
アトピー性皮膚炎の治療は基本的に投薬とスキンケアがメインになりますが、薬はいくつかの種類に分けることができます。
まずは大きく分類すると軟膏タイプとクリームタイプの2種類があり、いずれも患部へ直接塗るタイプになります。
この塗り薬で大きなポイントになるのがステロイド外用薬かどうかという点で、ステロイドが含まれているものはより強い効果を発揮しますが、副作用が出てくることもあります。
たとえば使用をやめた途端に強いかゆみが襲ってくるリバウンド的な症状はもっともよくあるものなので、依存性が高くなかなかやめられなくなることも多々あります。
ただ早く効果が表れるのも事実なので、症状に合わせた使い方をすれば効果出来でしょう。
種類もたくさんある
また薬の種類も豊富で、ステロイドの強さによって分類することができます。
もっとも強い薬だとデルモベート、ジフラール、ダイアコートといったものがありますし、次に強いものだとフルメタ、アンテベート、トプシム、シマロン、リンデロンDP、マイザー、ビスダーム、ネリゾナ、テクスメテン、パンデルといったものがあります。
さらにリンデロンV・VG、ベトネベートN、プロパデルム、メサデルムといったものや、マイルドな効果のリドメックス、ケナコルトA、レダコート、ロコイド、キンダベート、アルメタ、デキサメタゾン、オイラゾンDといったものもあります。